未分類

【危惧】岸田流異次元の少子化対策とは?EU諸国の成功例と日本との違い

この記事でわかること

  1. 異次元の少子化対策とは?
  2. 日本の少子化対策における問題点
  3. フランス・ハンガリーの少子化対策成功例

 

筆者|おあげちゃん

 

 

どうも、おあげちゃんです✨

 

本記事では

【比較】異次元の少子化対策とは?EU諸国の成功例と日本の問題点を解説。

として、岸田首相が2023年1月に検討を表明した『異次元の少子化対策』について解説、フランスとハンガリーの成功例との比較をしていきます!

 

「少子化問題は待ったなしの課題」であり「こども政策を体系的に取りまとめた上で、6月の骨太方針までに将来的なこども予算倍増に向けた大枠を提示していく」考えを示していましたが、年末までに結論を出す方針へと変更しました。

 

『異次元』の名に相応しい「そこまでしてくれるか!」と驚くような対策を期待しているのですが…財源確保の問題など、雲行きは怪しくなっているような。。。

 

日本の出生率の現状

出産

国が経済的に安定すると、国民の選択肢は自ずと増えます。

 

男女問わず社会で活躍する場が広がることにより、「結婚して子どもを産む」以外の選択肢へ進む人も多くなるのです。

 

自分らしい生き方を追求した結果、結婚→出産以外の選択や、出産適齢期を逃してしまうことによって、少子化に拍車がかかっているのが事実です。

 

そんな日本では、1人の女性が一生のうちに産む子どもの人数が1.39人という結果に。

 

これまでの推移と世界ランキングを見て、日本の現状を把握しましょう。

 

1950年以降の推移

推移厚生労働省より

 

1950年台には150〜250万人だった出生数は、2022年には77万人となっています。

 

一方で同年に156万人が死亡しているこの状況…死亡数より出生数が多くなければ、国としての存続が危ぶまれます。

 

結婚に興味がない、なんて言っている場合ではないのかもしれません。

 

出生率ランキング:215位

順位 国名 女性1人あたり出生人数
1位 ニジェール 6.73
2位 アンゴラ 5.76
3位 コンゴ民主共和国 5.56
4位 マリ 5.45
5位 ベナン 5.39
6位 チャド 5.35
7位 ウガンダ 5.26
8位 ソマリア 5.22
9位 南スーダン 5.2
10位 ブルンジ 4.96






215位 日本 1.39
216位 ボスニア・ヘルツェゴビナ 1.37
217位 イギリス領バージン諸島 1.37
218位 モーリシャス 1.35
219位 モントセラト 1.32
220位 スペイン 1.29
221位 プエルトリコ 1.25
222位 イタリア 1.24
223位 マカオ 1.23
224位 香港 1.23
225位 シンガポール 1.17
226位 韓国 1.11
227位 台湾 1.09

 

なんと227カ国中215位という結果に!

 

特徴としては、発展途上国での出生率が高いのに対し、先進国では出生率が低いことです。

 

幼い子どもの死亡率が高いこと、働き手を確保するために子どもをもうけることが、発展途上国の出生率増加に寄与しているようです。

 

自由で豊かな生活を望んだ結果が人種絶滅の危機になろうとは、先人達は考えもしなかったことでしょう。

 

岸田的『異次元の少子化対策』の中身

少子化対策

児童手当

児童手当
  • 支給対象
    18歳(高校生)まで拡大予定。
    現在は中学卒業までのところ、高校卒業まで延長する方針。
    所得制限は撤廃され、支給対象は全員に拡大。
  • 支給額
    3歳未満:1万5000円
    3歳~18歳:1万円
    第3子以降(0歳〜18歳の全年齢):3万円
  • いつから?
    2024年10月分(支給は2025年2月)から開始予定

 

出産費用

出産
  • 対象者
    正常分娩で出産される方
  • いつから?
    2026年度を目途に検討中

【その他の助成・給付金】

妊娠・出産期から2歳までの支援を強化する方針。
以下は2023年4月から開始されている。

  • 出産・子育て応援給付金:10万円
    (2023年4月以降に出産された方)
  • 出産育児一時金:50万円へ増額
  • 低所得妊婦の初回産科受診料助成:1万円

 

奨学金

【授業料後払い制度】
在学中は授業料を支払わず、卒業後に所得に応じて返済できる制度。
所得に応じた返済が始まる年収基準は300万円、子どもが2人いる場合は年収400万円程度の予定。

  • 対象者
    先行して修士課程の大学院生を対象に開始予定
  • いつから?
    2024年度から導入予定
【授業料等減免、給付型奨学金】
授業料等の減免、給付型奨学金について、対象者の拡充を検討。
  • 対象者
    多子世帯や理工農系の学生(世帯年収約600万円)
  • いつから?
    2024年度から拡大予定
【貸与型奨学金】
減額返金制度の利用可能な年収上限を引き上げ。
現在325万円を400万円に引き上げ、子ども2人世帯は500万円、子ども3人以上世帯は600万円までを検討。
  • いつから?
    具体的な実施時期は未定

 

医療費

【子ども医療費助成制度】
不要な受診や医療費抑制のための(小学生以上の児童の医療費助成をしている自治体に対する)補助金減額を撤廃予定。
具体的な実施時期は未定です。

  • 未就学児(小学校入学前)
    公的保険と自治体補助により自己負担なし
  • 小学生以上
    市区町村が独自に補助しており負担割合が異なる

 

住宅

【フラット35の金利優遇】
長期固定金利の住宅ローン(フラット35)について、子育て世帯などに配慮し、金利を優遇。
子育てしやすい住宅として、広さや安全面など良質な住宅取得を促す方針。

  • 対象者
    18歳未満の子どもがいる世帯や、子どもがいなくても夫婦どちらかが39歳以下の若年層世帯などで検討中
  • いつから?
    2024年度までのできるだけ早い時期

【公営住宅の優先入居】
公営住宅等の公的賃貸住宅に、子育て世帯等が優先的に入居できる仕組みの導入を検討。
また、空き家なども子育て世帯向けに活用を促す。

  • いつから?
    具体的な時期は未定

 

保育

【こども誰でも通園制度】
就労にかかわらず、時間単位で柔軟に利用できる通園制度。
月一定時間の利用可能枠の中で利用可能。

  • 対象者
    すべての未就学児
  • いつから?
    2024年度から制度の本格実施予定

【保育士の配置基準改善】
幼児教育・保育の質向上のため、保育士の配置基準を見直す方針。
また、保育士等の処遇改善もあわせて検討。

1歳児 「6対1」から「5対1」へ改善
4・5歳児 「30対1」から「25対1」へ改善
  • いつから?
    具体的な時期は未定

 

学童保育

「小1の壁」となっている学童保育(放課後児童クラブ)の待機児童解消などに向けて、環境の整備が現在進行中。

  • 受け入れを122万人から152万人に拡大
  • 常勤職員の配置改善

 

産後ケア

「育児への不安や心身に不調がある方」の対象から、「産後ケアを必要とする者」に改定、希望者全員が補助を受けられるように変更予定。

  • 対象者
    産後、子どもが1歳になるまで誰でも
  • 料金補助
    1回あたり2,500円を5回まで
  • いつから?
    具体的な時期は未定

住民税非課税世帯については、既に1回あたり5,000円で回数制限なしの補助が受けられるが、この制度も継続する方針。

 

育児休業給付金、時短勤務

育休

【育児休業給付金】
育休の最大28日間の給付率を、現行の67%(手取りで8割相当)から8割程度(手取り10割相当)に引き上げることが検討。

  • 対象者
    育休を取得している男女ともに
  • いつから?
    2025年度から実施予定

【育児時短就業給付】
男女ともに一定時間以上の時短勤務をした場合、手取りが変わることのないように給付を実施する予定。
具体的な給付水準は検討中。

  • 対象者
    子どもが2歳未満
  • いつから?
    2025年度から実施予定

【育児期の働き方支援】
育児期に柔軟な働き方ができるような支援。

  • 選択的週休3日制度
    仕事と育児の両立にあたり、心身の健康を守るため、制度の普及に取り組む方針(具体的な実施時期は未定)
  • テレワークの努力義務
    子どもが3歳になるまで、短時間勤務措置の義務付けに加えてテレワークの努力義務が追加(2024年度中に法改正予定)
  • 親と子の選べる働き方制度
    子どもが3歳~小学校就業前まで、時短勤務、テレワーク、フレックスなど柔軟な働き方が選択できる制度を創設(具体的な実施時期は未定)
  • 子の看護休暇
    年5日の看護休暇の対象年齢と事由範囲(行事参加などにも対応可能)を見直し予定(具体的な実施時期は未定)
  • 育児期の時間外労働上限規制
    育児期の男女が職場から帰宅後に育児や家事を行うことができるよう、長時間労働の是正に取り組む方針(2024年度に全面施行予定)
  • 育休取得者の周囲社員への応援手当
    育休取得者の業務を代替する周辺社員に手当を支給した中小企業に対し助成を強化予定。
    助成期間は1年間で、育休者1人につき最大で125万円を助成する方針。(2024年度から開始予定)

パート、自営業

【パート・アルバイト(週所要労働時間20時間未満)】
育児と仕事の両立に向け、パート・アルバイトの方向けの支援策も。

106万円・130万円の壁

被用者保険(健康保険)の適用拡大、最低賃金の引き上げが検討。
また、政府の「年収の壁」対策の原案により、パート従業員にかわって社会保険料を負担する企業に対し、従業員1人あたり最大50万円の助成を検討。
さらに年収130万円を超えても一時的な収入増であれば扶養にとどまれる場合があることが明示される。

  • いつから?
    社会保険料負担企業への助成等について、2023年10月から実施予定

【自営業・フリーランス】
育児期間の保険料免除措置を延長する方針。
現行制度では対象は女性だけで、期間は出産予定日の前月から4カ月間であるが、対象に男性も加え、子どもが1歳になるまでに延長する案で検討。

  • 対象者
    育児期の男女ともに
  • いつから?
    2026年度までに実施予定

 

EU諸国の成功例

EU

フランス:G7でNo.1の出生率

 

かつてフランスは出生率が1.65まで落ち込んだこともありますが、今ではG7加盟国で唯一『2』以上をマークしています。

 

フランスは国力と人口減に敏感なお国柄のため、家族政策に多くの予算を投じ続けてきました。

 

子ども・子育て支援に対する予算は、国内総生産(GDP)比で3.6%に上り、日本の1.79%を大きく上回っています。

 

そしてその内容もユニークで、産めば産むほど有利になるシステムが構築されているのです。

 

  1. 家族手当
    所得制限なしで、2子以上を養育する家庭に給付される。
    20歳になるまで、こどもの数によって支給。
    日本の児童手当と近いが、1子の家庭には支給されない。
  2. N分N乗方式
    子育て世代、特に3人以上の子どもを育てている世帯に対して、大幅な所得税減税がなされる。
  3. 家族補足手当
    第3子から支給される。
    所得制限はあるが、制限は緩やかなので多くの世帯が受給。
  4. 年金加算
    子どもを3人養育すると年金が10%加算。
  5. 職業自由選択補足手当
    子育ての為に仕事を全面的に休むのか、週4日や3日勤務、午後3時までと言ったように時間短縮するかなど、個人に合わせて労働の有無や、労働時間数を選択することができる。
  6. 保育方法自由選択補足手当
    保育ママに子どもを預ける場合に支給。
  7. 出産費用
    産科の受診料、検診費、出生前診断、出産費用など妊娠出産から産後のリハビリテーションを含め無料。
  8. 父親の出産休暇
    母と同様の有給扱いで賃金の80%が保障。
  9. 不妊治療と人工中絶
    治療は公費で行われていますが、43歳までと年齢制限あり。
  10. 高校までの学費は原則無料
    公立大学の学費も、数万程度の登録手続き費と健康保険料のみで、ほぼ無料。
    また、多くの学生が奨学金を支給されている。
    学費や教育費にお金がかかるから子どもを産まないという考え方は、ほとんど存在しない。
  11. 事実婚と婚外子
    フランスでは、ユニオンリーブル(自由縁組み)というカップルの生き方が一般化している。
    産まれるこどもの半分が婚外子であるフランスでは、ユニオンリーブルの社会的な受容度は高くなっている。
    婚外子の法律についても、自然子(非嫡出子)の権利は嫡出子と同じになり、嫡出子、自然子という用語そのものが民法から削除された。
  12. 保育サービス
    公立保育所の充足率は低いが、3歳までは自宅で子どもをみてくれる認定保育ママや低額のベビーシッターが比較的簡単に利用可能。
    3歳以上になると公立の保育学校に入学できるようになり、保育学校は初等教育体系に位置づけられている為、100%就学保障されている。
  13. 余暇保育
    日本の学童に相当するもの。
    ほほとんど費用がかからない。

日本維新の会 えびさわ由紀ブログより

 

日本との文化の違いはあるものの、参考にすべきは1人よりも2人、2人よりも3人の方がその恩恵を受けやすくなる点ではないでしょうか。

 

ハンガリー:奇跡のV字復活

 

ハンガリーが少子化対策に当てる年間予算は、フランスのGDP3.6%を超える5%!

 

日本の約3倍もの予算をかけて取り組む姿勢に、執念すら感じられます。

 

その結果、2011年には1.23にまで低下したハンガリーの出生率は、2020年には1.56まで回復しているとのこと。

 

まだフランスには届かないものの、今後も数字を伸ばしていく可能性は十分にあると思います。

 

そんなハンガリーの具体的な施策は以下の通りです。

 

  1. 4人目の子供を産むと、定年まで所得税ゼロ
    4人の子どもを持つ母親は、生涯所得税を払わなくてよい。
  2. マイカー補助金
    3人以上の子供がいる家庭は、7人乗り以上の新車を購入すると、7500ユーロの補助金がもらえる。
  3. 3年間の有給育児休暇
    子どもが生まれる前に親が社会保障に加入していた場合、乳児ケア手当が168日間提供される。
    額は子どもが生まれる前に稼いだ給与総額の7割。
    子どもが2歳に達するまでは保育料が提供され、2歳から3歳までの間、親は85ユーロを受け取れる。
    子どもが生まれる前に親が社会保障に加入していなくても、子どもが3歳に達するまでは育児手当が受給可能。
    3人以上の子どもを持つ母親は最年少の子が8歳に達するまで、子育て支援手当が支給される。
  4. 結婚奨励金
    新婚カップルに対する税額控除。
    どちらか一方が初婚であることを条件に、結婚後2年間、毎月15ユーロの税額控除を受けられる。
    さらに妻が妊娠すると、妊娠91日目から給付金が出る。
  5. マイホーム補助金
    1人の子どもを持つ家庭が面積40平方メートルの共同住宅か面積70平方メートル以上の一戸建てを購入する場合、約27万円の補助金が現金支給される。
    子どもの数が増えると補助金額も上がり、3人以上の子どもがいる家庭が60平方メートル以上の新築の共同住宅か90平方メートル以上の一戸建てを購入する場合は約450万円が支給される。

  6. 学生ローン返済減免
    大学の学費の学生ローンを借りている女性が第1子を妊娠した場合、出産後3年間はローンの返済を休止できる。
    そしてその後第2子を出産した場合は、返済額の半額、第3子を出産した場合は全額が免除される。
    また、30歳未満の女性が大学在学中、または終了後2年以内に第1子を出産した場合、それ以降の学生ローン返済が全額免除されることになった。

  7. 体外受精無料化
    第一子に対して5回まで、第二子以降は4回までの体外受精費用を、全額補助している。
    体外受精にかかる医薬品の100%保険適用を始めたことにより、実質無制限に健康保険が適用されるようになった。

  8. 何に使ってもよい無利子ローン
    妻の年齢が18歳から40歳までの夫婦は、国から日本円で約350万円を無利子で借りられる。返済期間は最大20年で、最初の5年間に少なくとも1人の子どもが生まれた場合、返済が3年間猶予される。
    第2子を出産すると、さらに3年間の返済が猶予されるうえ、元本の3割が帳消しにされる。第3子を出産するとローン残高のすべてが返済免除となる。

  9. 祖父母に育児手当
    親が仕事に復帰した後は、家庭で孫の面倒を見る祖父母に手当が出る。
    例えば、子どもが1歳になって母親が仕事に復帰した場合、その母親は育児手当がもらえなくなるがその後は、子どもの世話をしているおじいちゃんかおばあちゃんが、日本円でひと月約8万5000円の育児手当を受給できる。

 

 

フランスは産後の保障が充実しているのに対し、ハンガリーは結婚奨励金や結婚していれば可能な無利子ローンが組めたりと、子作りに前向きになれるような施策が多いように感じました。

 

また体外受精無料化に伴い、国営の不妊治療専門機関を、全国に12カ所(首都ブタペスト5カ所、その他7カ所)に設置。

 

移民に頼らない人口増加を、10年20年という時間をかけて構築することは可能なのです。

 

日本の問題点

 

日本・フランス・ハンガリーの対策を見ていく中で、あることに気づきました。

 

それは、ひとえに「少子化対策」と言っても

  1. 独身〜結婚
  2. 結婚〜出産
  3. 出産〜育児
  4. 育児〜就業(両立)

このような4つのフェーズに分かれるということです。

 

この4つのフェーズでは、欧米と日本の文化に大きな違いがあります。

 

成人した者が実家に残るという風習は欧米ではあまり見られませんが、日本の独身層は実家暮らしの人も多いですよね。

 

このことから見えるように、「子育ては成人まで、その後の本人の人生と親の人生は別」という欧米の風習と、「成人して一人暮らししても、結婚しても、死ぬまで我が子の面倒を見る」という日本の根底にある風習とでは相容れないでしょう。

 

これらを一括りにして『少子化対策』とうたった施策を出すのでは、日本の人口増大は難しいかもしれません。

 

実家住まいの一人暮らしから結婚を促進させ、出産しても生活レベルが変わらないか、むしろ上がるような魅力ある施策を打ち出し、核家族でも育児が母親だけに集中しないような取り組みや、育児と就業の無理ない両立を叶えるアイデアが必要です。

 

日本独自の家族のあり方に対し、欧米諸国の文化や慣例になぞった施策を打ち出しても、うまくいくかどうか?は考えものです。

 

そして何より『異次元の少子化対策』というくらいですから、三人産んだら1000万円を出産祝金として補助するくらいの思い切った提案が出て欲しいと、母親目線では思います。

 

そして結婚ありきの少子化対策ではなく、さまざまな家族の形に対応した少子化・子育て支援策が出てくることも重要です。

 

男性が多く、高齢な政治家の中からそのようなアイデアが出るのは難しいかもしれませんが…今こそ国民の声にしっかりと耳を傾け、実際に反映していく政治を望みます。

 

まとめ

 

今回岸田首相が打ち出そうとしている『異次元の少子化対策』。

 

蓋を開けてみると、「既に子育て中の人」や「これから子作りを視野に入れている人」に対しての手厚さは感じました。

 

しかしこれらの施策から、「結婚したいな」とか「将来は子どものいる家庭を築きたいな」と前向きな気持ちになるかといえば、そうではないように思います。

 

フランスのような産後支援と、ハンガリーのような安心して結婚・出産に臨めるような支援の両輪がなければ、今のどんよりした日本の空気感を打ち破るような異次元さは感じられないのでは?というのが筆者の意見です。

 

そもそもが恋愛離れしている日本。

 

岸田首相お得意のバラマキ政策だけでは、少子化の歯止めにはならないかもしれません。

 

ばらまくならもっと大胆に、そうでないのなら各フェーズに合わせた日本ならではの舵取りを期待します。

 

おわり

 

おすすめ記事